心身症を扱うことが多いです。心身症とは、臓器に炎症が見られたり腫瘍などの物理的な異常が見られる障害のことを言います。また、異常は見つからなくても障害が発生している場合もあります。
精神かは心療内科と違って精神疾患を専門的に診療します。心の病気や症状を見るのです。うつ病や統合失調症、不眠症なども精神科で扱われます。
生活する上で、気持ちが落ち込んでしまったり憂鬱な気分になることは誰しもあるでしょう。通常はそういった状態になっても数日経てば気分は回復し、前向きになる力があります。しかし、原因が分かったにもかかわらず憂鬱状態が長く続いたり、気分が回復しないことがあります。そのため、普段通りに生活できなくなったり、原因がなくてもそういう状態になるとうつ病だと診断されるでしょう。
うつ病に次いで多いのが睡眠障害です。睡眠に関する病気のことを指します。夜間の睡眠が妨げられることだけでなく、日中にひどく眠くなったりするのも睡眠障害の可能性があります。睡眠障害では、寝つきが悪かったり眠りが浅いために、睡眠時間が長くても十分眠った感じがしないことが多いです。また、寝過ごしてしまったり、生活リズムが崩れたことで遅寝遅起きになってしまう人もいます。
パニック障害は、急に動悸や発汗、手足の震えなどの発作がおこり生活に支障が出る状態のことをいいます。発作が起こるのには特に理由はないのですが、死んでしまうかもしれないという不安が大きく、発作が起きることにも不安を感じてしまいます。そのため、ひどい場合はエレベーターや電車に乗ることが難しくなり、外出できなくなる人もいます。
うつ病のような状態と気分が高揚したいわゆる「躁状態」とを繰り返すのが躁うつ病と呼ばれます。うつ病のように落ち込んだ状態だけでなく、普段よりも気分が高揚し明るくなる躁状態があります。躁うつ病は双極性障害とも言われており、躁状態のレベルによって1型と2型に分けられます。躁うつ病に関する遺伝子をいくつか持ち合わせ、ストレスなどの刺激があると発症すると言われています。
脳をはじめとする神経系に障害が起こる病気のことをいいます。緊張やリラックス状態を司る神経系、情報処理などに関する系列、意欲とその持続に関する系列に何らかのトラブルが起きているのが原因だと言われています。統合失調症は誰でもなる可能性があり、地域や文化などでは出現頻度に差があまりないことがわかっています。100人に1人は統合失調症になった経験があるのです。
心療内科で診断書をもらうのであれば、自分の今の状況や経緯を細かく話した方がいいでしょう。症状だけでなく、普段と違う所や辛いところ、心当たりなどを話すことで、辛いのだということが分かってもらいやすくなります。もちろん、ずる休みなどはいけないので、本当に休息が必要だという場合だけもらいましょう。
ストレスは身体だけでなく、心にも異常をきたすことがありますが特に精神症状には気を付けたいですね。イライラしたり、外出するのが嫌だと感じるなどの症状が頻繁にあるようなら、注意しましょう。放置しておくとうつ病などになる可能性があります。